正しい医療、美容知識を身につける。

初めて購入する、医療用品 何を買えばいいか、何が良いのかわからないことが多いと思います。そんな時に少しでも力になれればと思いサイトを制作しております。質問欄を作っておりますので気になることがあれば気兼ねなくご質問ください。

【徹底研鑽 日焼け止め】

空から照りつける太陽。特に夏には、日焼けのリスクが最も高まります。そんな時、昔から使っている日焼け止めがとても効果的であっても、新しいものに変える勇気が出ないことがよくありますよね。安心してください。あなたにオススメの日焼け止めを紹介します。

なんで太陽の光に長くあったてはダメなの?

まず、日焼けは太陽光の中の紫外線の影響によって起きます。

紫外線の中には大きく分けて波長の長いUVA ,波長の短いUVBがあります。

  • UVA:肌の深くまで透過してしみ、たるみ(光老化)を引き起こします。
  • UVB:肌の浅い層までしか透過せず、肌の表面に炎症を起こします。それによりメラノサイト(黒い色を作る細胞)を活性化させ皮膚は黒くなります。そこにタイムラグがあるため肌の色は赤→黒になるのに2−3日かかります。

まとめると

 UVA:皮膚をたるませる。 UVB:日焼けの主な原因。

PS:UVAにも長時間当たると瞬間的に黒くなる黒化現象と呼ばれる効果もあります。

日焼け止めのSPF,PAって結局はなんなの?

日焼け止めのパッケージにはSPFやPAの表示がよく書かれていますが、きちんと理解して使っている人は意外と少ないと思います。ここではザックリ、簡単に説明します。

  • SPFUVBを防ぐ効果を表す値です。SPF表記とその隣の数字10~50で表され、値が高いほど、肌が赤く炎症を起こす反応(サンバーン)を防ぐ効果が高くなります。SPF50以上の日焼け止めは、60でも100でも全てSPF50+と表記されています。

  また、SPF1=約20分の日焼け止め効果という意味です。

  つまり

SPF30・・約20分間×30=600分間(10時間)
   SPF50・・約20分間×50=1000分間(16時間30分)

   簡単な理解としては

何も日焼け止めを塗ってない状況と比べるとSPF50は50倍

  SPF30は30倍日焼けを遅らせていると覚えておいて良いと思います。

  • PAUVAを防ぐ効果を表す値です。PAは(+〜++++)で表されていて一番効果が強いのが ++++です。

 簡単に表すと

PAの種類UVAを防ぐ力
PA+UVA防止効果がある
PA++UVA防止効果がかなりある
PA+++UVA防止効果が非常にある
PA++++UVA防止効果が極めて高い

注意すべき点として

UVA雲や窓ガラスを通りやすい性質があるため曇りの日や室内でも注意しましょう

日焼け止めの種類ってどんなのがあるの?

日焼け止めの機序としては、紫外線吸収剤を使って紫外線を吸収するものと、紫外線散乱剤を使って紫外線を反射させるものがあります。したがって、日焼け止めの種類は大きく分けて2つに分類されます。

  • ケミカルサンスクリーン

   紫外線吸着剤がメインで配合されています。紫外線散乱剤も配合されてることが多いです。

  • ノンケミカルサンスクリーン

紫外線吸着剤が無配合で、紫外線散乱剤のみで紫外線を防御しています。

紫外線吸着剤、紫外線散乱剤にも色々種類があります。一例ですが参考にしてみて下さい。

石川 広己,他:紫外線環境マニュアル2020,p33

  1. メトキシケイヒ酸オクチル(オクチルメトキシケイヒ酸
    • 用途: 主にUVB(280-320nm)を吸収する紫外線吸収剤
    • 特徴: 紫外線による皮膚ダメージを防ぐために使用される。多くの日焼け止め製品に含まれ、肌への刺激が少ないとされる。
  2. ジメチル PABA オクチル
    • 用途: UVBを吸収する紫外線吸収剤
    • 特徴: 強力なUVB吸収能力があり、日焼け止めに広く使用される。ただし、敏感肌の人には刺激を引き起こす可能性がある。
  3. t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
    • 用途: 主にUVA(320-400nm)を吸収する紫外線吸収剤
    • 特徴: UVAに対する広範囲の吸収能力があり、他の紫外線吸収剤と組み合わせて使用されることが多い。光安定性に欠けるため、他の成分と併用して安定化されることが一般的。

他にも色々な種類があり簡単に表にまとめてみました。参考にしてみてください。

正しい日焼け止めの使い方

せっかく自分に合った日焼け止めを見つけても、塗り方を間違えていると効果は半減してしまいます。顔の日焼け止めの塗り方はよく知られていますが、腕や足などの塗り方はあまり知られていないことが多いです。しっかりと正しい塗り方を覚えていきましょう。

  • どのような日焼け止めを選べば良いですか?

実は日焼け止めは日常生活を送る上ではSPF、PAがそこまで高くなくていい場合が多いです。

簡単に例を挙げると、日焼け止めと表示されていなくても、日中用の乳液、クリームでSPF、PAが表示されていれば日焼け止めの効果は発揮しています。

海や、プールに入る際は耐水性の高いものを選びましょう。

  • 日焼け止めはいつ塗ればいいの?

   基本的になことですが日焼け止めは外に出る前に塗りましょう。

  • 正しい日焼け止めの塗り方

石川 広己,他:紫外線環境マニュアル2020,p36

オススメの日焼け止め

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