
クレンジングは化粧を落とすために、女性にとって、そして近年では男性にとっても必要不可欠なものです。他の商品と同様に、クレンジングにも7〜10種類ほどのバリエーションがあり、選ぶのに迷ってしまうこともあるでしょう。例えば、洗浄力だけを見ればオイルクレンジングが強力ですが、その分、刺激も強くなりがちです。
ここでは、各クレンジングの特徴、メリット・デメリット、そしてどの肌質に適しているかを詳しく説明していきます。ぜひ参考にして、自分にぴったりのクレンジングを見つけてみてください。
クレンジングは何のために?
- メイクや汚れを落とす
一番の目的は、ファンデーション、アイシャドウ、マスカラなどのメイクアップ製品を肌から完全に取り除くことです。
- 肌の健康維持
皮脂やメイクが肌に残ったままだと、毛穴を詰まらせてしまい、酸化した皮脂が過酸化脂質となって炎症や肌トラブルを引き起こす原因になります。クレンジングは、これらの不純物を取り除く効果があります。一般的に、その後、洗顔、化粧水、乳液、クリームと使用しますが、クレンジングをしっかり行うことによって、スキンケア製品を効率よく浸透しやすくしていきます。
正しいクレンジングの仕方はどうするの?
- すすぎ終わりまで1分以内が大事!
長く洗い続けたり、強くマッサージしたりすると、界面活性剤によって角層から保湿成分が流出してしまい、バリア機能が低下してしまいます。クレンジングのコツとしては鏡を確かめながら、メイクが浮いたと思ったら素早く洗い流すことが大切です。
1. まず親指ほどの量のクレンジングを取ります。
ポイントメイク(アイメイク、チーク、リップなどのファンデーションの上にのせるパーツメイク)をしている場合は先に専用リムーバーで落としておましょう。

2. 顔全体に馴染ませていきましょう。
指の腹で優しい力で『化粧の厚い頬→額→鼻→あご』の順にくるくると馴染ませていきます。

3. ポイントメイクの場所に戻りましょう。
顔全体のメイクが浮いたと感じたら『唇→眉、アイメイク』の順に擦らないように馴染ませます。

4. 最後はぬるま湯で乳化させて、しっかりすすぎましょう。
少量のぬるま湯を顔全体に馴染ませ乳化させます。そうすることによってこすらなくとも、スッリキ落とすことができます。この時、注意すべきことは熱すぎるお湯ですすぐと、必要以上に刺激、油分が失われ乾燥の原因になるので注意しましょう。

いろんなクレンジングがあるけど、どんな特徴があるの?
現在市販で販売されているクレンジングは、大きく分けると9〜10種類ほどに分けることができます。例を挙げると、ミルク、クリーム、ジェル(水性、油性)、ウォーター、シート、バーム、リキット、オイルなどです。それぞれが違う性質を持っており、洗浄力、肌の刺激性なども大きく変わってきます。そのため、適切なクレンジングを使うことが大切になってきます。クレンジングの細かい説明、肌別のおすすめのクレンジングを紹介していきます。
クレンジング別 肌への刺激、洗浄力の早見表
簡単に洗浄力、刺激性に分けて早見表を作ってみました。
各々の商品によっても多少前後はしますので参考程度にみてください。

1. オイルクレンジング
- 特徴: 油性のクレンジング剤で、メイクや皮脂汚れを溶かし出す力が強い。
- メリット: ウォータープルーフのメイクや長時間持続するファンデーションを簡単に落とせる。
- デメリット: オイルが残留すると毛穴を詰まらせ、ニキビや吹き出物を引き起こす可能性がある。また、感覚過敏肌には刺激が強すぎることがある。皮脂が多く奪われる可能性があり乾燥のリスクがあります。
2. リキットクレンジング
- 特徴: 水をベースに作られておりサラサラとしたテクスチャーで皮膜感などのベタつきが少ないのが特徴です。
- メリット: 簡単に洗い流せる。濡れた手でも使えるため入浴時にも使いやすい。クレンジング力が強いためウォータプルーフのメイクや濃いメイクも他の商品と比べると落としやすいです。特に、軽いメイクや、日焼け止めだけなら手早く落とすことができます。
- デメリット: 保湿力が低く乾燥傾向になりやすく、乾燥肌には合わない可能性があります。
3. バームクレンジング
- 特徴: 固形状のバームが体温で肌の上で溶けてオイル状に変わるクレンジング剤。
- メリット: 肌に優しく、油分を多く含むため、乾燥しにくいです。オイルクレンジングには及びませんがメイクをしっかり落とすことができます。肌により密着し、潤いを保つ効果もあります。
- デメリット: 残留しやすいので、しっかりと洗い流す必要があります。また、水に濡れると洗浄力が落ちてしまうため、お風呂場で使う際は、手も顔も濡らしてない状態で使いましょう。また直接顔に乗せてしまうと、摩擦の原因になるため、一旦手のひらで溶かしてから使うのが良いです。
4. ジェルクレンジング
- 特徴: 水性または油性のジェル状クレンジング剤。さっぱりした使用感が特徴。
- 油性ジェルクレンジング: 油分を含んでおり、メイクや皮脂をしっかりと落とすことができます。油性成分が含まれているため、白っぽいものが多く、ウォータープルーフのメイクやしっかりしたメイクにも対応します。
- 水性ジェルクレンジング: さっぱりとした水ベースのジェルで、透明なものが多いです。洗い流しやすく、洗浄後のベタつきが少ないのが特徴です。軽いメイクや肌への負担を抑えたい場合に適しています
- メリット: 軽い使用感で、肌にのせた際にスムーズに広がるため、摩擦を少なくし、肌への負担を軽減できます。ジェルクレンジングには保湿成分が含まれているものが多く、洗顔後に肌を乾燥させないものが多いです。また、水性ジェルはアルコールや強い洗浄力を含まないものが多く、乾燥肌にも適しています。
- デメリット: メイクの落ちがオイルクレンジングやバームクレンジングに比べて弱いことがある。濃いメイクには不向きです。
5. 拭き取り式クレンジング
- 特徴: 一番の特徴はその手軽さ、疲れた時でもサッと一拭きでメイクを落とすことができます。
- メリット: 手軽に使え、場所を選ばず、使い捨てなので清潔的です。
- デメリット: 拭き取る時にの摩擦が刺激になりやすく、洗い流さないため、クレンジング成分が肌に残ることがあり、刺激の原因になります。また凹凸のある小鼻などの毛穴汚れには苦手な傾向があります。
6. ウォータークレンジング
- 特徴: 水のようにさらっとした液状のクレンジング剤で、コットンで拭き取って使うことが多い。
- メリット: 肌への負担が少ないのが特徴で、メイクが薄い日や朝のクレンジングに適しています。
洗い流す必要がないため、場所を選ばないのも特徴です。 - デメリット: 濃いメイクやウォータープルーフの化粧品には効果が薄いです。また拭き取るときの摩擦が刺激になることもあります。その為、使用する際はコットンがヒタヒタになるまでしっかりと含ませ、ゆっくりとメイク、汚れに馴染ませる必要があります。
7. クリームクレンジング
- 特徴: 厚みのあるクリーミーなテクスチャーで、保湿力が高く、肌に優しため、特に乾燥肌や敏感肌の人に適したクレンジングです。
- メリット: 油性成分と界面活性剤がバランス良く配合されているため、洗浄力が高すぎず、刺激が少なく、肌を保護することができます。これにより、乾燥肌や敏感肌に適しており、潤いを残しながらメイクを落とすことができます。また、軽いファンデーションやパウダー程度ならしっかり落とすことができます。
- デメリット: クレンジング剤とメイクが馴染むのに時間がかかります。濃いメイクに不向きです。
8. ミルククレンジング
- 特徴: 軽い使用感と保湿効果が特徴で、肌に優しい。特に乾燥肌や敏感肌の方に適しています。
- メリット: 潤いを残しながらメイクを落とすことができ、刺激が少なく、肌のバリア機能を守りながらメイクや汚れを落とすことができます。日常の軽いメイクやノーメイクの日の肌の汚れを起こすのに効果的です。
- デメリット: 濃いメイクには不十分な場合があり、ややベタつきを感じやすいです。油分が少ない分、界面活性剤の量が多いことがあるため、拭き取りOKでもしっかりとぬるま湯で洗い流しましょう。
肌の性質別 クレンジング一覧
